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住宅性能表示制度

平成12年に住宅品質確保促進法(品確法)で、住宅供給者の新築住宅瑕疵保証を10年間にわたり行うことの義務が規定された。その枠組みの中で住宅性能表示制度は、住宅の構造的な強さや火災時の安全性、高齢者への配慮などを、住宅の性能を公的に指定された機関が評価し、それを表示できる任意制度としてスタートした。

住宅性能表示制度は、国の指定を受けた指定住宅性能評価機関が10項目について等級や数値などで評価するのだが、F建築士(今後は福味建築士又は福味さんと書く)から「どの等級を望むのかを検討してみて」とメールで言われていた。
茶色部分が検討結果。


構造の安定・・地震や台風などに対する強度地震、暴風、積雪(多雪区域のみ)について「損傷防止」と「倒壊等防止」の2つの観点から評価するもので、地震については阪神大震災や姉歯事件で関心の高まった項目かと思う。
・損傷防止
 数十年に一回は起こりうる(すなわち、一般的な耐用年数の住宅では1度は遭遇する
 可能性が高い)大きさの力に対しては、大規模な工事が伴う修復を要するほどの著し
 い損傷が生じないこと。

 耐震では概ね震度5強相当で損傷しない事を建築基準法で定められているが、
 それを等級1としている。

・倒壊等防止
 数百年に一回は起こりうる(すなわち、一般的な耐用年数の住宅では遭遇する
 可能性は低い)大きさの力に対しては、損傷は受けても、人命が損なわれるような
 壊れ方をしないこと。

 耐震については震度6強から7程度、関東大震災時の東京、阪神淡路大震災時の
 神戸で観測された地震の揺れ相当で倒壊しない事を建築基準法で定められている
 が、それを等級1としている。

姉歯事件は建築基準法すら守られていなかった訳だが、私は建築基準法準拠の等級1が守られている事を住宅性能評価機関で客観的にチェック頂ければそれで十分だと考えた。


火災時の安全・・火災の感知や燃えにくさ
住宅の中で火事が起きたときに、安全に避難できるための、燃え広がりにくさや避難のしやすさ、隣の住宅が火事のときの延焼のしにくさなどを評価する。

今度の家は住まい手が年寄りだけなので、オール電化住宅にして火災発生の可能性を減らして、火災警報器を設置してもらえば良く、等級1で良いと判断した。


劣化の軽減・・防湿、防腐、防蟻処理といった建物の劣化対策
年月が経っても土台や柱があまり傷まないようにするための対策がどの程度されているかを評価する。構造躯体が2世代(50~60年)もつ対策がされているのを等級2とする。

私の歳からそこまでの配慮は不要と考え、等級1で良いと判断した。


維持管理への配慮・・給排水管やガス管の清掃・点検・補修など維持管理のしやすさ
水道管やガス管、排水管といった配管類は一般に構造躯体の修繕などを実施するよりも早く取り替える必要があり、配管の点検や清掃のしやすさ、万一故障した場合の補修のしやすさなどを評価する。
躯体を傷めないで点検及び補修を行うための対策や躯体も仕上げ材も傷めないで点検、清掃を行うための対策が講じられているのを等級1とする。

配管が基礎コンクリートに埋まっていても良いと考え、等級1で良いと判断した。


温熱環境・・住宅の省工ネルギー効果
暖房や冷房を効率的に行うために、壁や窓の断熱などがどの程度されているかを評価する。
等級が高いほど省エネルギー性に優れていることを意味し、
等級2は住宅金融公庫の旧省エネルギー基準と同等。
等級3は住宅金融公庫の新省エネルギー基準と同等。
等級4は住宅金融公庫の次世代省エネルギー基準と同等。

北海道で高気密・高断熱住宅での快適さや省エネを体験したため、この項目にはこだわりがあった。大阪で次世代省エネルギー基準で福味さんにより設計された先述の
SwannHauseの様に、次世代省エネルギー基準である等級4を希望したい。


空気環境・・科学物質に対する配慮や換気対策など
空気中のホルムアルデヒドの放散量で決まる。
等級2:0.020mg/m2・h以下(F☆☆☆)
等級3:0.005mg/m2・h以下(F☆☆☆☆)
また、住宅の中で健康に暮らすためには適切な換気が必要なので、どのような換気設備が整えられているかについても評価する。

シックハウス問題は、化学物質と健康との影響に関しての疫学的な因果関係が必ずしも明らかではないけれども、平成15年にシックハウス法施行で自動的にホルムアルデヒドの発散量が極めて少ない等級3となると判断した。


光・視環境・・室肉の明るさを左右する開ロ部の比率
東西南北及び上方の5方向について、窓がどのくらいの大きさで設けられているのかを開口率(%)で評価する。

これは建築士さんにお任せとする。


音環境・・屋外の騒音に対する遮音性
主に共同住宅の場合の評価項目で、隣の住戸への音などについて、その伝わりにくさを評価します

これは建築士さんにお任せとする。


高齢者などへの配慮・・段差や手ずりなどバリアフリーの度合い
高齢者や障害者が暮らしやすいよう、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというような配慮がどの程度されているかを評価する。
等級3は、部屋の配置・段差の解消・階段の安全性・手すりの設置・通路出入り口の幅員・寝室便所浴室の寸法 の基本的な措置が行われているもの
等級2は、部屋の配置・段差の解消・階段の安全性・手すりの設置 の基本的な措置が行われているもので寝室・便所・浴室には既定がない

86歳の母と住む家なので寝室・便所・浴室にも配慮が必要と考え等級3を希望したい。


防犯に関すること・・開口部の進入防止対策
外部開口部(ドアや窓など)について、防犯上有効な建物部品や雨戸等が設置されているかの侵入防止対策を評価する。

これは建築士さんにお任せとする。


なるほど住宅性能表示制度の各項目を検討することで自分が住みたい(作りたい)家の輪郭がはっきりしてくる。どの項目を重視するかは各個人によって異なるが、高い等級を実現する為にはそれなりの費用が必要となる。私としては温熱環境・高齢者などへの配慮が重要で他の項目は福味建築士にお任せで良いと判断した。


ps.横浜に在住して大阪の福味さんと枚方の家作りは、メールのやり取りと毎月1回以上の大阪での打合せで進める事とした。

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