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住宅性能設計 耐震等級

住宅性能表示制度の等級検討をして、建築設計依頼書に盛り込んで福味建築士に伝えたのは、温熱環境等級 4、空気環境等級 3、高齢者等級 3、その他 1 というものだった。福味さんからは耐震等級と温熱環境等級について目標値を変えたいと提案がきた。

間取りが決定後、福味さんから
 「耐震等級は3を目指したいです。今後30年以内に大地震の発生確率が80%との報を聞けば、水平構面に対して何の考慮もしなくて良い等級1では心もとなく、構造等級だけはワガママを通させて頂きたいです。」と福味さんからメールがきた。

姉歯事件の様に建築基準法も守らないのは困るが、阪神大震災でも倒壊しないという現行の建築基準法準拠である等級1で十分なのではと私は思っていた。必要以上の等級でコストアップになるのも避けたいので「等級1から3に上げるために必要なコストはどうなのでしょうか」と尋ねてみたら、

福味さんから次の回答がきた。
 「等級1と3を比較した場合、コストアップの要因になるのは、まずは2階床面の剛性です。通常の床面ですと構造用合板を「川の字打ち」に止めますが、剛性を高める為に今回は「四周釘打ち」で止めます。このコストアップは4万5千円程度です。

次に耐力壁の増減による等級1と等級3の価格差ですが、耐力壁の配置バランス設計をしていますので、現在の耐力壁配置が大幅に崩れない限り、価格差はありません。」

そういう事なら、ぜひとも建築基準法の1.5倍の耐震等級3でお願いしたい。(^^)

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住宅性能設計 温熱環境等級

温熱環境等級については、逆スラブ基礎の家を訪問時、福味さんからは
 「寒さ、暖かさの感覚は個人差が大きいので、これが絶対と云うものが無いのですが、関西では温熱環境等級4は贅沢だと思います。冬は北海道の様に寒くないので、夏の日射と風対策を重点的にすれば良い家になりますので、温熱環境等級は2(旧省エネ基準同等)で十分です。」
と言われていた。

私には北海道で「高気密高断熱」の住まいの体験があって、それがキーワードで検索してSwannHouseを知り、それがきっかけで福味さんを知ったのだという変な拘りがあって、「等級2では嫌だな」という気持ちと、逆スラブ基礎の家訪問で等級2でも寒くなかったという実感との間で葛藤していた。(^^;)

その後福味さんからメールがきた。
 「コストダウンと基礎に蓄熱させる目的で逆スラブ基礎をお勧めしましたが、バリアフリーにする為の微妙な床高調整とシロアリ対策のために高価な外断熱材使用すると、コスト面での逆スラブ基礎の魅力が無くなってきています。

又温熱等級ですが、関西地方でコストパフォーマンスの最も良いと思われるのは、

  基礎部分:内張り断熱ポリスチレンフォーム40mm
  外壁部分:硬質ウレタンフォーム吹付け25mm
  屋根部分:ネオマフォーム80mm

  これで開口部分は別として、温熱環境等級3(新省エネルギー基準)が確保されます。」と断熱案が提示されてきた。

夏の関西の暑さ対策で屋根の断熱を重視され、等級4並みに強化されている。
それなら良いかと基礎はべた基礎で、温熱環境等級は3でお願いしたのだが・・・・。



キッチン、カウンター、蓄熱暖房機ユニデールグリーンハイキ、造作棚などの細部検討をメールのやりとりをして進めて行ったが、たえず温熱環境等級3が引っ掛って心が晴れない。(^^;)
あとで悔いを残してもまずいので、等級4をもう一度お願いしてみようと夫婦で話し合い、その後20通を越える長文メールのやりとりが続いたが主な内容は次の通り。


 「『壁は柱を見せる真壁でなく、コスト面から大壁にする』と福味さんから前回の打合せで言われていました。真壁なら外張り断熱、大壁なら充填断熱だと私は考えていましたので、コスト的にも有利な耳長袋入りグラスウール16K 100mmの充填断熱にして、次世代省エネ基準の等級4を目指してほしい。」
たぶん福味さんは私のワガママに呆れられたと思う。
福味さん
 「関西にはグラスウールを完全な気密施工できる大工はいないので、気密保持が確実な硬質ウレタン吹き付け工法がベストと云う気持ちは変わりません。ただ、住むのは私では無くお施主様です。お施主様の気に入られる家を造らなければ独り善がりの駄作になってしまいます。」
そこまで言わせて申し訳ないことです。(^^;)

 「住宅評論家の南雄三氏はHPで最近の木造在来工法の家は気密性能をあらわすC値が平均5.5で、合板を壁に貼った家の平均は2.7であったと報告しています。
新木造住宅技術研究協議会(新住協)の『新在来木造構法マニュアル』にある ボード(合板)気密工法を採用して頂けないでしょうか」
福味さん
 「構造用合板を貼る事により気密性が向上するのは良く判ります。南氏が仰る通りC値3.0付近はそう苦心する事なく出せると過去の経験で思います。」

 「C値をとことん小さくなる事を追求したいと思っている訳ではありません。温熱環境等級4は温暖な関西ではC値が5.0以下なら合格なので、その程度でも十分なのではありませんか。」
などとやりとりして3月末に福味さんからメールがきた。

福味さん
 「それでは等級4を目指して躯体に対しては、屋根面:ネオマフォーム80mm・外壁:グラスウール16K・基礎:押出し法ポリスチレンボード3種50mmで検討したいと思いますが如何でしょう?」
と折れて頂いた。
4月中旬大阪での打合せで、温熱等級は4を目指すことを確認した。その後
福味さん
 「評価機関に打ち合わせに行って参りました。仕様基準では、あくまでグラスウールの内側を気密仕様にする事が要求されていまして、気密シート(次世代省エネタイプですと0.2mm以上)を充填しなさいとの事です。

  等級4を取得するには二つの方法があり、仕様基準を満足するか、性能基準を満足するかいずれかを満足させねばなりません。

  仕様基準は使う製品・施工方法が規定されており、その通りに行えば自動的に等級が取得できると云う事で、一般の設計事務所・工務店が等級を取得する際にはこちらを選択しています。

  性能基準は、ビルや公共建築物と同様、建物全体の熱損失係数を算出してその熱損失が定められている数値以下となる様、設計するやり方でハウスメーカー等が採用しています。」

仕様基準と性能基準という知らない用語が出てきて私の頭は混乱した。とんちんかんな質問メールをしては福味さんに御迷惑をおかけしながらも、あちこちのサイトを読んで勉強した。

省エネルギー(次世代型)住宅等承認一覧」のページがあって、上記の新住協も認可されている。この中には新在来木造構法マニュアルに載っているボード気密工法も含まれるのか、シート気密工法だけなのか不明だった。

恐れ知らずで私は新住協事務局にその事を質問メールしたら、新住協のAさんから親切にもメールで詳しく解説指導頂き、現時点では
 「新住協ではすでにシート気密工法で温熱環境等級4の型式認定を取得しています。 『断熱層の内側に気密層』という仕様基準があるので、合板による工法は特認を受けない限り等級4はとれません。ただ、この4月に省エネ基準法の一部改正により、それが外されると解釈できる条項が加わり、確認中です。」
との事であった。

私がボード気密工法・耳長袋入りグラスウールの充填断熱で温熱等級4を目指して欲しいとお願いしたが、福味さんには大変ご苦労をおかけしてしまった様で、福味さんから
 「熱損失係数Q値・夏期日射取得係数μ値計算して個人の注文住宅としては今回関西で初めての性能基準を評価機関と共に挑戦しようと思っています」
とメール頂いたのは4月末で、住宅性能評価機関と突っ込んだ検討をして頂いた様だ。
私のワガママを通して頂いて感謝!!



4月中旬までのメールのやりとりは総計179通(前回から69通)
最終的な仕様は建築仕様のページを参照下さい。

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仮住まいの家探し

リタイヤしてから65歳で築25年の家を建て替えされた、かって上司だった I さんを仮住まいのお宅に訪問した時に、私が「まだ痛んでいないお宅を何故建て替えされるのですか?」という質問に次のような話をされた。


母に先立たれた親父が92歳で亡くなったが、いつ死ぬかも知れないと思ったのか、延び延びになって改築もせず、ここまで朽ちかけた家によく住んでいたなぁと感じた。

長寿の家系で自分もその歳まで生きると思うが、今の家があと30年も保つとはとても思えないので、いつかは建て替えるか転居するかをしないといけなくなる。

この家は便利な住宅地で慣れていて、ずっとそこに住んでいたいので、転居は全く考えなかった。 親父の例から70歳過ぎると、家の建て替えをする体力と気力がなくなってしまうと考えるので、60歳代に建て替えしたいと思った。

それと今回ハウスメーカーが見つけてくれたマンションに仮住まいをしてみて判ったのだが、年寄りにはなかなか短期間貸してくれる家が無いらしいよ。

今度建てる家は自分の生きている間は保つ家にするため、構造的に頑丈な長寿命を謳い文句にしているハウスメーカーに建築をしてもらったので少し高くついた。

I さんの新居は日当たりのよい2階リビングの素晴らしいお宅で、私が福味さんと最初に進めた2階リビング総2階間取り案の私のイメージモデルとなった。

私達夫婦は横浜のマンションに家竣工まで住んでいれば良いが、近くでで暮らしていたい母には仮住まいの家を探す必要がある。


最寄り駅前の不動産屋に飛び込んで
 「6月から年末まで86歳の母の仮住まいの部屋を探して」
 「お母様御独りで住まれるのですか」
 「そのつもりです」
 「それは難しいですよ。一応家主に聞いてみますので・・・」
電話を3件ほどしてくれたが、いづれもNGで
 「ご夫婦も一緒に3人で住んで、結果的に短期間となっても、始めから仮住まいを前提としないなら物件はあるので検討して下さい」
とのこと。こんな事を他の不動産屋でも繰り返す。

福味さんからも「仮住まいに奈良県に所有する空家を使って頂いても良いです」と2月の打合せ時に話を頂いていたが、母の独り住まいは想定していらっしゃらないだろう。

86歳の老人の独り住まいは火災や怪我の危険性があり、痴呆症かもしれないので貸し手が渋るのは当然だ。なるほど Iさんの仰った通り年寄りの仮住まいは難しい。この問題を軽く考えすぎていた。
母に事情を話し、
 「横浜のマンションに次女が使っていた部屋が空いているので、そこに仮住まいする事を考えてみて欲しい。横浜なら私達夫婦がいない時に次女が助けてくれるから」
と、母に提案してみた。

母は即答しなかったが、結婚して同じ横浜市内に住んでいる次女には事前に協力を頼んでいたので、後日次女も母に電話して側面援護してくれた。

4月になって、可愛い孫の近くならと母は「6ヶ月ほどの期間だったら」としぶしぶ横浜での同居を了承した。建て替え期間は出来るだけ短くなるよう福味さんにお願いしてみよう。

次に母の使っていた家具などをどうするか。仮住まいに必要な最小限の物ならともかく、物持ちの良い母の荷物を全て横浜のマンションにはとても入らない。

貸し倉庫に預けることを当っていたが、「所有の空家に母の荷物だけ置かせて頂けないか」と福味さんに厚かましいお願いした。ありがたくも福味さんに了承頂き、母の仮住まい問題が家解体2ヶ月前に片付いた。ホッ。(^^)

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