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住宅性能設計 温熱環境等級

温熱環境等級については、逆スラブ基礎の家を訪問時、福味さんからは
 「寒さ、暖かさの感覚は個人差が大きいので、これが絶対と云うものが無いのですが、関西では温熱環境等級4は贅沢だと思います。冬は北海道の様に寒くないので、夏の日射と風対策を重点的にすれば良い家になりますので、温熱環境等級は2(旧省エネ基準同等)で十分です。」
と言われていた。

私には北海道で「高気密高断熱」の住まいの体験があって、それがキーワードで検索してSwannHouseを知り、それがきっかけで福味さんを知ったのだという変な拘りがあって、「等級2では嫌だな」という気持ちと、逆スラブ基礎の家訪問で等級2でも寒くなかったという実感との間で葛藤していた。(^^;)

その後福味さんからメールがきた。
 「コストダウンと基礎に蓄熱させる目的で逆スラブ基礎をお勧めしましたが、バリアフリーにする為の微妙な床高調整とシロアリ対策のために高価な外断熱材使用すると、コスト面での逆スラブ基礎の魅力が無くなってきています。

又温熱等級ですが、関西地方でコストパフォーマンスの最も良いと思われるのは、

  基礎部分:内張り断熱ポリスチレンフォーム40mm
  外壁部分:硬質ウレタンフォーム吹付け25mm
  屋根部分:ネオマフォーム80mm

  これで開口部分は別として、温熱環境等級3(新省エネルギー基準)が確保されます。」と断熱案が提示されてきた。

夏の関西の暑さ対策で屋根の断熱を重視され、等級4並みに強化されている。
それなら良いかと基礎はべた基礎で、温熱環境等級は3でお願いしたのだが・・・・。



キッチン、カウンター、蓄熱暖房機ユニデールグリーンハイキ、造作棚などの細部検討をメールのやりとりをして進めて行ったが、たえず温熱環境等級3が引っ掛って心が晴れない。(^^;)
あとで悔いを残してもまずいので、等級4をもう一度お願いしてみようと夫婦で話し合い、その後20通を越える長文メールのやりとりが続いたが主な内容は次の通り。


 「『壁は柱を見せる真壁でなく、コスト面から大壁にする』と福味さんから前回の打合せで言われていました。真壁なら外張り断熱、大壁なら充填断熱だと私は考えていましたので、コスト的にも有利な耳長袋入りグラスウール16K 100mmの充填断熱にして、次世代省エネ基準の等級4を目指してほしい。」
たぶん福味さんは私のワガママに呆れられたと思う。
福味さん
 「関西にはグラスウールを完全な気密施工できる大工はいないので、気密保持が確実な硬質ウレタン吹き付け工法がベストと云う気持ちは変わりません。ただ、住むのは私では無くお施主様です。お施主様の気に入られる家を造らなければ独り善がりの駄作になってしまいます。」
そこまで言わせて申し訳ないことです。(^^;)

 「住宅評論家の南雄三氏はHPで最近の木造在来工法の家は気密性能をあらわすC値が平均5.5で、合板を壁に貼った家の平均は2.7であったと報告しています。
新木造住宅技術研究協議会(新住協)の『新在来木造構法マニュアル』にある ボード(合板)気密工法を採用して頂けないでしょうか」
福味さん
 「構造用合板を貼る事により気密性が向上するのは良く判ります。南氏が仰る通りC値3.0付近はそう苦心する事なく出せると過去の経験で思います。」

 「C値をとことん小さくなる事を追求したいと思っている訳ではありません。温熱環境等級4は温暖な関西ではC値が5.0以下なら合格なので、その程度でも十分なのではありませんか。」
などとやりとりして3月末に福味さんからメールがきた。

福味さん
 「それでは等級4を目指して躯体に対しては、屋根面:ネオマフォーム80mm・外壁:グラスウール16K・基礎:押出し法ポリスチレンボード3種50mmで検討したいと思いますが如何でしょう?」
と折れて頂いた。
4月中旬大阪での打合せで、温熱等級は4を目指すことを確認した。その後
福味さん
 「評価機関に打ち合わせに行って参りました。仕様基準では、あくまでグラスウールの内側を気密仕様にする事が要求されていまして、気密シート(次世代省エネタイプですと0.2mm以上)を充填しなさいとの事です。

  等級4を取得するには二つの方法があり、仕様基準を満足するか、性能基準を満足するかいずれかを満足させねばなりません。

  仕様基準は使う製品・施工方法が規定されており、その通りに行えば自動的に等級が取得できると云う事で、一般の設計事務所・工務店が等級を取得する際にはこちらを選択しています。

  性能基準は、ビルや公共建築物と同様、建物全体の熱損失係数を算出してその熱損失が定められている数値以下となる様、設計するやり方でハウスメーカー等が採用しています。」

仕様基準と性能基準という知らない用語が出てきて私の頭は混乱した。とんちんかんな質問メールをしては福味さんに御迷惑をおかけしながらも、あちこちのサイトを読んで勉強した。

省エネルギー(次世代型)住宅等承認一覧」のページがあって、上記の新住協も認可されている。この中には新在来木造構法マニュアルに載っているボード気密工法も含まれるのか、シート気密工法だけなのか不明だった。

恐れ知らずで私は新住協事務局にその事を質問メールしたら、新住協のAさんから親切にもメールで詳しく解説指導頂き、現時点では
 「新住協ではすでにシート気密工法で温熱環境等級4の型式認定を取得しています。 『断熱層の内側に気密層』という仕様基準があるので、合板による工法は特認を受けない限り等級4はとれません。ただ、この4月に省エネ基準法の一部改正により、それが外されると解釈できる条項が加わり、確認中です。」
との事であった。

私がボード気密工法・耳長袋入りグラスウールの充填断熱で温熱等級4を目指して欲しいとお願いしたが、福味さんには大変ご苦労をおかけしてしまった様で、福味さんから
 「熱損失係数Q値・夏期日射取得係数μ値計算して個人の注文住宅としては今回関西で初めての性能基準を評価機関と共に挑戦しようと思っています」
とメール頂いたのは4月末で、住宅性能評価機関と突っ込んだ検討をして頂いた様だ。
私のワガママを通して頂いて感謝!!



4月中旬までのメールのやりとりは総計179通(前回から69通)
最終的な仕様は建築仕様のページを参照下さい。

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